発達障害・
個別支援学級から
高校進学はできる?

特別支援学校以外の選択肢と、勉強についていけない不安を分けて整理します。

ADHD、ASD、自閉症、LD・学習障害、軽度の知的障害があるお子さまや、個別支援学級・特別支援学級・個別級に在籍している中学生の保護者の方から、「特別支援学校以外の高校に進学できるのか」「将来の進路の幅を狭めないために、今から何をすればよいのか」という相談を受けることがあります。

結論から言うと、進路は特別支援学校だけに限られるわけではありません。ただし、全日制高校、定時制高校、通信制高校、サポート校、技能連携校、特別支援学校高等部では、学習内容、支援体制、通い方、卒業後の進路が異なります。大切なのは、名前だけで選ばず、本人が高校生活を続けられる条件と、将来につながる学びを整理することです。

「支援が必要」でも「進路を広げたい」は両立します

特別支援学校が合うお子さまもいます。一方で、本人や保護者が、大学・専門学校・一般就労など将来の選択肢を広げたいと考える場合もあります。どちらが正しいかではなく、本人の学力、生活面、対人面、支援の必要度を見ながら、現実的な選択肢を並べて考えることが重要です。

この記事で分かること

特別支援学校以外にも、高校進学の選択肢はあります

発達障害や知的障害、個別支援学級在籍がある場合でも、検討できる進路は一つではありません。入試方式や必要な学力、学校生活の負担は学校ごとに違うため、早めに比較することが大切です。

  • 全日制高校:毎日通う生活リズムや集団授業に合うかを確認する
  • 定時制高校:時間帯、少人数性、登校負担が本人に合うかを見る
  • 通信制高校:自宅学習、レポート、スクーリングを続けられる支援があるかを見る
  • サポート校・技能連携校:高校卒業資格との関係、費用、支援体制を確認する
  • インクルーシブ教育実践推進校など地域独自の制度:対象や選抜方法を公式資料で確認する
  • 特別支援学校高等部:支援の手厚さ、学習内容、卒業後の進路を具体的に確認する

最初から一つに絞らなくて大丈夫です

「普通科に行きたいけれど勉強が不安」「通信制なら続けられそうだが、将来の進路が心配」「特別支援学校は手厚そうだが、学習面で物足りないかもしれない」など、迷いは自然です。まずは複数の学校を見学し、本人がどの環境なら力を出しやすいかを比べます。

個別支援学級・特別支援学級から高校受験を考える時の確認事項

個別支援学級に在籍していること自体よりも、調査書、評定、学習内容、出願先の入試方式をどう確認するかが重要です。地域や学校によって扱いが異なるため、在籍校の担任、進路担当、志望校の個別相談で早めに確認します。

調査書

記載内容を学校に確認する

家庭だけでは分からないため、評定、出欠、学習状況、配慮事項がどのように扱われるかを在籍校に確認します。

入試

受験方法と配慮を分ける

学力検査、面接、作文、調査書の比重を確認します。障害等による受検上の配慮が必要な場合は、中学校を通じた申請も確認します。

学習

学年相当との差を把握する

中学内容のどこで止まっているかを見ます。小学校内容に戻る必要がある場合も、恥ずかしいことではありません。

ADHD・ASD・LD・知的障害ごとに不安の出方は違います

診断名だけで進路を決めることはできません。同じADHD、ASD、自閉症、LD・学習障害、知的障害でも、得意なこと、苦手なこと、疲れやすさ、対人関係、読み書きや計算の負担は異なります。

ADHD

提出物と期限管理

能力があっても、課題の抜け、忘れ物、先延ばしで評価が下がることがあります。高校では自己管理が増えるため、仕組み化が必要です。

ASD

環境変化と見通し

学校の雰囲気、予定変更、人間関係の負担が大きい場合があります。見学時は教室の人数や先生への相談しやすさも確認します。

LD

読み書きと入試問題

理解力と読み書きの負担は分けて考えます。英語、国語、記述問題でどの支援や練習が必要かを確認します。

知的障害

学習内容と卒業後の進路

軽度知的障害や境界知能の場合、学年相当の学習との差を見ながら、高校生活で必要な支援と卒業後の進路を合わせて考えます。

横浜市・神奈川県で確認したい制度

制度や入試の扱いは年度によって変わります。最終判断は、在籍校、志望校、神奈川県・横浜市の公式情報で確認してください。

確認先の例

横浜市は、一般学級、個別支援学級、通級指導教室、特別支援学校などの学びの場を案内しています。神奈川県は、公立高校入試で障害等のある人の受検方法に関する配慮申請や、県立高校での通級による指導を案内しています。

横浜市:特別な支援が必要なお子さんの教育
神奈川県:特別な事情のある人への配慮について
神奈川県:県立特別支援学校入学者選抜について

勉強についていけない不安は、戻る単元を決めるところから

「高校に入っても授業についていけないのでは」と不安な場合、いきなり受験範囲すべてを戻そうとすると続きません。まずは、将来の進路に影響しやすい英語・数学と、提出物・定期テストの扱いから整理します。

数学

計算と方程式に戻る

正負の数、文字式、方程式、比例・反比例など、後の単元に影響しやすい内容から確認します。

英語

短い文から読む

be動詞、一般動詞、疑問文、過去形など、文の形に戻ります。長文の前に短い文で成功体験を作ります。

提出物

全部完璧を目指さない

期限、評価への影響、本人の負担を見て、今やるもの、相談するもの、後回しにするものを分けます。

  • 小学校内容に戻る必要がある単元を確認する
  • 本人が説明を聞きやすい方法を探す
  • 読み書きの負担が大きい時は、口頭説明や図解も使う
  • 高校見学と学習準備を同時に詰め込みすぎない
  • 保護者だけで抱えず、在籍校・志望校・支援者と情報を分けて確認する

家庭教師で支援できること

発達特性や個別支援学級からの高校進学では、学力だけでなく、生活リズム、提出物、本人の不安、学校との連絡を一緒に整理する必要があります。ネクスタでは、元横浜市教員が、今の学習の現在地と進路の選択肢を確認しながら、家庭で続けられる学習計画を作ります。

特別支援学校を否定するのではなく、本人に合う支援を受けながら、将来の進路の幅をどう広げるかを一緒に考えます。保護者の方だけの無料相談でも、まず何を確認すべきかを整理できます。

小学校の個別級から中学校も個別級でいい? 中学進学前に確認したい学びの場と学年相当の勉強 発達特性に合わせた学習支援 ADHD・ASD・LD傾向、読み書きや集中の困りごとに合わせて調整します 不登校から高校進学はできる? 全日制・定時制・通信制の違いと選び方を整理します 不登校の高校受験はどうなる? 内申・欠席・調査書と学習の戻し方を解説します

特別支援学校以外の高校進学も含めて、現実的に整理します

発達障害、個別支援学級、学習の遅れがあっても、選択肢を一つに決めつける必要はありません。今の状況から、どの教科を戻し、どの学校情報を確認するかを一緒に考えます。