相談先は「診断があるか」ではなく、年齢と困っている場面から選べます。窓口が違っても、最初の相談で適切な機関を案内してもらえることがあります。制度は変わるため、申込前に公式ページで最新情報をご確認ください。
この記事で分かること
- 乳幼児〜小学校期の発達は、住所地担当の地域療育センターが主な窓口です。
- 就学先や学びの場は特別支援教育総合センターへ。申込経路は学年で異なります。
- 不登校・学習・友人関係は、まず学校や一般教育相談へつなげられます。
- 緊急性が高いときは、通常の予約を待たず緊急窓口を利用します。
目次
年齢・悩み別の相談先
| 相談したいこと | 主な窓口 | 申込の考え方 |
|---|---|---|
| 乳幼児〜小学校期の発達、ことば、行動 | 住所地を担当する地域療育センター | 担当センターへ連絡。区ごとに担当が異なる |
| 就学先、個別支援学級、特別支援学校 | 特別支援教育総合センター | 新小学1年生は保護者から申込。在学中は原則、在籍校を通す |
| 不登校、友人関係、学習、進路 | 在籍校、一般教育相談 | 学校または教育総合相談センターへ電話 |
| 中学生以降の発達相談 | 学齢後期の発達相談を担う専門機関 | 対象年齢・居住地・紹介要否を各機関へ確認 |
| 育児や家庭全般、相談先が不明 | 各区のこども家庭相談 | 無料・予約不要。区役所のこども家庭支援課へ |
乳幼児〜小学校期の発達
横浜市の地域療育センターは、0歳から小学校期までの子どもについて、発達相談、診療、療育支援などを行います。居住区によって担当センターが決まるため、横浜市公式ページの一覧から確認します。検査だけを申し込む場所ではなく、「ことばが伝わりにくい」「集団で疲れる」など生活上の心配から相談できます。
相談時は、心配が始まった時期、家庭と園・学校での違い、本人が楽に過ごせる条件、既に相談した機関をメモします。母子健康手帳や学校の記録など、持参物は予約時に確認してください。
就学先・在学中の学びの場
横浜市特別支援教育総合センターでは、特別な教育的支援が必要な子どもの就学・教育相談を行います。新小学1年生の就学相談は保護者から郵送または電子申請で申し込みます。在学中の小中学生が学びの場を相談する場合は、まず在籍校に相談し、学校を通して申し込む流れです。
「検査を受けたい」だけでなく、「一斉指示で動きにくい」「現在の学級で負担が高い」「進学先の支援を確認したい」と相談目的を伝えます。学びの場は検査得点だけで決まるものではなく、本人の状況や必要な支援を総合して検討されます。
不登校・友人関係・学習・進路
在籍校の担任、養護教諭、スクールカウンセラーは、日々の状況を共有しやすい入口です。学校へ直接話しにくい場合や、どこへ相談するか迷う場合は、横浜市教育総合相談センターの一般教育相談(045-624-9414、平日9時〜17時)があります。
不登校支援は、学校と相談した上で教育支援センター等につながる場合があります。目標を「すぐ教室へ戻す」だけにせず、安全に過ごせる場所、学習、社会とのつながりを本人と考えます。
中学生以降の発達相談
横浜市は、主に中学生・高校生年代の発達相談を担う「学齢後期」の窓口を案内しています。医療機関と福祉機関では相談できる内容が異なり、診療が必要か、生活や進路の相談かによって入口が変わります。対象、申込方法、紹介状の要否を公式ページや各機関に確認してください。
相談前に整理すること
5分で作れる相談メモ
- 最も困っている場面を一つ書く
- いつから、週に何回くらい起きるかを書く
- 本人はどう感じていると言っているかを書く
- うまくいく条件、既に試したことを書く
- 今回知りたいことを一つ書く
診断名や検査名が分からなくても相談できます。電話では「年齢・住んでいる区・困っている場面・学校を通しているか」を先に伝えると案内を受けやすくなります。
緊急性が高い場合
命や安全に関わる危険がある場合は、通常の相談予約を待たず119・110などへ連絡してください。いじめ、学校生活、心の悩みを子ども本人や保護者が相談できる横浜市の24時間子供SOSダイヤルは0120-078310です。窓口や番号は変更される可能性があるため、横浜市公式ページでも確認してください。
本人が読んでいる場合
相談は、大人があなたを「直す」ためではなく、困っている場面を減らし、安心できる方法を一緒に探すためにあります。話したくないことは「今は話したくない」と言っても構いません。最初に、相談内容が誰に伝わるかを聞くこともできます。
電話・申込時の伝え方
「横浜市○○区在住の中学2年生です。学校で集団指示を聞き逃し、本人も授業が分からないと困っています。欠席は週1日ほどです。発達の相談か教育相談か分からず、最初の窓口を教えてください。」
最初から経過をすべて説明する必要はありません。年齢、居住区、在籍状況、最も困る場面、学校へ相談済みかを伝えます。窓口の対象外と言われた場合は、「次にどこへ連絡すればよいか」「紹介や学校経由が必要か」を確認してください。
予約待ちの間に学校生活が難しくなっている場合は、予約日まで我慢せず、在籍校や区のこども家庭相談にも現在の状況を伝えます。複数窓口へ相談するときは、どこへ何を相談したかをメモし、同じ説明を繰り返す負担を減らします。
この記事の使い方
この記事は、本人の状態を判定するためではなく、相談や対話の準備に使うものです。気になる項目をすべて実行する必要はありません。本人に「どれなら負担が少なそう?」と聞き、一つ選んで試します。うまくいかなかった場合は努力不足と考えず、量、時間、環境、説明方法のどこを変えるかを相談してください。
医療・心理・教育の個別判断が必要な内容は、学校や公的窓口、検査を実施した専門家へ確認します。記事を印刷・共有するときも、本人に関係する情報をどこまで伝えるかを一緒に考えましょう。
参考資料
情報確認日:2026年7月27日。制度・検査情報は変更されることがあります。個別の判断は実施機関・専門家へご確認ください。
- 横浜市「地域療育センター」
- 横浜市「特別支援教育に関する相談窓口」
- 横浜市「一般教育相談」
- 横浜市「不登校児童生徒への支援」
- 横浜市「こども家庭相談」
- 横浜市「学齢後期の発達相談」
- 横浜市「24時間子供SOSダイヤル」